#星野源ください

夢の中へ連れていく

パキッとアイス

暑い。なんでこう毎日毎日暑いんだ! お風呂に入ってもすぐに汗をかくので寝る前にもう一度シャワーを浴びようかと思うくらいだ。浴びないけど。 「おげんさん」 風呂上がり、扇風機の前で口を開けて涼んでいる俺に彼女が真剣な眼差しで声をかけてきた。なん…

ササイ

ゴミ箱にゴミが入らない。 最終的には自分で入れに行くことになる。投げても投げてもゴミ箱に弾き飛ばされたり 見当違いの方へ飛んでいったりして全く入らない。 よくわからないプライドが働く。飛んでいったゴミを取りに行って 同じ場所に戻って投げる。ま…

共倒れ

スパァン 風呂を出て半裸でアイスを食べて、蒸し暑いから といって冷房をつけて、ろくに布団もかけずに半袖半パンで寝たらこのザマザマス。 久しぶりの休日に舞い上がりすぎてしまった。しかも俺だけではない。 ベッドの上で寝癖もそのままにうずくまってい…

一杯いかが

目が覚める。 外には街灯の灯りしか見えない。真っ暗だ。 今は何時か、とスマートフォンで確認する。めちゃくちゃ眩しい。目を細めながら見ると日付を越えていた。 夕方に帰ってきて布団もかけずにベッドに沈みこんだはずが、まだ肌寒い夜だから と薄手の毛…

ぬくもり

「今日はまた 懐かしいの聴いてるね」 彼女は気が付くといつも俺の作った曲を聴いている。 本日の風呂上がりセレクトはSAKEROCKのアルバムらしい。ソファーに体育座りで小さくなって、ただただ聴いている彼女を見るのが、いつからか恒例となった。 とても楽…

体温と

「まだ起きてたの?」 日付を超えて家に帰った。彼女が眠そうな顔をしながらもソファーに座ってテレビを見ていた。 今にも寝てしまいそうな彼女からの返事はなく、とりあえず風呂とか着替えとかを済ませることにした。する前に座ってしまうと億劫になってし…

プレゼントで約束しよう

今日は午後から休みだ。久しぶりに買い物に出かけようと思う。一人で。 彼女は仕事である。そもそも不定期で午後が休みになるような職はほぼないだろう。 だから俺にとってはとても都合のいい日だ。 今日は彼女の誕生日。一年が経つのはあっという間だ。 午…

風呂上がりのアイスの話

朝は少し寒くて、日中は暑くて、夜は涼しくなった。桜が散って春が過ぎて、今度は新緑の季節がやってくる。 そして今夜、俺の家の冷蔵庫の中には棒付きのアイスが入っている。お風呂上がりに片手で食えるやつだ。 しかし、今日は多分食べたらお腹壊す日であ…

もしもの話

「もし明日ミサイルが落ちてきて死ぬなら、今から何する?」 「おまえとせっくす」 丁度スマートフォンで動画を見ていたところに彼女からメッセージが入ったので、勢いに任せて返信した。 もし明日地球が滅亡するなら なんて、ありえないだろって言って笑い…

複雑な男心

「ちょっと、もうつぶれてるじゃないの」 「あ〜! やっと来たぁ! おっそい!」 目の前でジョッキ片手に怪しい呂律で、仕事が終わってから これでも急ぎ気味で来た俺を叱っているのは古い友人である。 「やってらんねぇよぉおお」 「ふは、声がでかいから」…

嘘の日

四月一日。この四文字、わたぬきって読むこともできるんですよ。知ってた? 俺はこの間まで知らなかったです。 そんなことはどうでもよくて、今日は大人になってもわくわくしてしまうエイプリルフールだ。 子供の頃、それこそ嘘をつくよりも嘘をつかれて見事…

じゃんけん

この間、朝のニュース番組でじゃんけんをするコーナーに出演したとき、ふと気付いてしまった。 俺は彼女にじゃんけんで勝ったことがない。 例えば 朝ごはんを作るのはどっちかを決めるとき、寒い日にお風呂を洗うのはどっちかを決めるとき、あとは残り一つに…

深夜のマドンナ

「250円になります。ちょうどお預かりします。レシートは、あっ、ありがとうございましたー」 深夜のコンビニアルバイトも慣れたものだ。高校も卒業したし、と 高い時給を目当てに始めたものの、最初は眠たくて立ったまま目を瞑ってフラフラしている時もあっ…

同級生3

星野くんと話をするようになったのは、クラス替えをして席が近くなってから。お互い違うクラスにいたときは顔すら知らなかった。 彼は授業を真面目に受けてるようにも見えるけど、先生の話を聞いているのか聞いていないのかよくわからない。ノートもとってる…

なつかしい味を

俺は今めちゃくちゃお腹が空いている。昼ご飯にも夜ご飯にも入らないこの時間、食うべきか食わぬべきか。 しかも食べたいものがピンポイントで決まっているのである。 最後に会ったのはいつか、連絡を取ったのはいつか。幼なじみのアイツの作る炒飯が無性に…

2/22

「ねえ知ってる? 今日2月22日でニャンニャンニャン、猫の日なんだよ」 「今夜は猫耳でもつけてくれんの?」 「する訳ないじゃん」 してくれないのかよ! てっきりサービスしてくれるのかと期待してしまいました。どうも、今夜も絶好調、星野です。 「猫の日…

あの期間

疲れている。俺ではなく、彼女が。 帰ってきた時には笑顔で「おかえり」を言ってくれるし、ご飯もきちんと美味しいのを作ってくれているが、時折表情が曇る。 「なんかあった?」 「なあに、突然。別になんもないよ」 なんもない なんてそんなはずがないじゃ…

甘える時間

作業に向かう俺の傍に彼女が寄ってきている。 ただ寄ってきているだけで 触れもせず話しかけもせず、視線さえこちらへは向けていない。 が、しかし、これは彼女なりの甘えたちゃんタイムの合図である。 「源さんお仕事忙しそう・・・でも今は構ってほしいの・・・♡…

一目惚れの片想い2-2

・・・いるじゃないか!! 完全に油断していた。レジに雑誌を持っていくまで全く気が付かなかった。 やっぱり噂は噂だったのだ と諦めて支払いをしようと前を向いたらいたのだ。彼女が。 「・・・星野くん?」 はえ!? 「え!? 星野くんだよね?」 ファーストコ…

一目惚れの片想い2-1

二月ってまだまだ寒いですね。突然ですが俺は勇気を出して彼女のバイト先へ行く決意をしました。 話もしたことなければ目さえ合わせたことがないので認識すらされてないと思うんだ、俺。 ・・・もしくは俺の視線に気付いていて、店に入って見つかった瞬間に「ス…

ちょっとしたご褒美2

バレンタインってそわそわするよね。 大人になった今でも女性の共演者さんやスタッフさんが横を通る時に、期待して少し胸が高鳴る。 だいたいは何もない。3人か4人に1人は「バレンタインなので・・・」と気恥ずかしそうにお菓子をくれる。 俺はその度に「ああ!…

ちょっとしたご褒美

最近駅から少し離れたところにあるケーキ屋さんに寄って、なにか一つ買って帰るのが日課になっている。 落ち着いた雰囲気で、喫茶店のようにもなっていて中で食べることもできるらしい。近くで仕事があれば合間に休憩しにきたいものだ。 1週間は通っているだ…

喧嘩2

喧嘩してから3日目。気まずい雰囲気は続いたままで、正直なところ面倒だし早くいつもみたいに喋りたい。 お互いが距離を置いてるなら、どっちかが近付くしかないじゃない。 いつもはあなたから言われる「ごめんね」を俺から言ってみようかしら。 とはいえ、…

喧嘩

「源くんはいつもそう。傷つけないようにしてくれてるのかもしれないけど逆効果。なんで言ってくれないの」 彼女はそう言い残してどこかへ行った。夕日が照らす中、ドアを開けて出て行ってしまった。 おいおい待ってくれよ、今回のことは俺が悪いのか? そん…

暗闇の中で

だんだんと上ずっていく声に、途切れていく呼吸、それから熱くなっていく君の肌。 部屋は暗いはずなのに、頬が赤いのだけはよくわかる。 呼吸に合わせて発せられるいつもよりずっと高い声が鼓膜をくすぐって俺を煽る。 普段は絶対に見せない欲に濡れた目が律…

構って

今日の俺は暇である。でも彼女が暇じゃない。こんにちは星野源です。 彼女はどうも試験があるらしく、朝起きてご飯を食べてからずっと教科書やらレポートやらノートやらとにらめっこしていて俺に一切構ってくれない。俺寂しいよ! 話しかけても適当な返事し…

誘い

「ねーえ、セックスしよ」 は? 「だからセックス」 私の恋人は日曜日の昼間から何を言ってるんでしょうか。さっきまでギター片手に部屋にこもって作業してたんじゃないの? 彼には嫌そうな私の顔が目に入らないようで、キッチンに立って昼ごはんの片付けを…

一目惚れの片想い

講義でよく近くに座るあの子に、俺は一目惚れをした。生まれて初めての一目惚れよ。 好きになって、目で追いかけるようになって、ついでに本当に追いかけるようになりかけて、それはヤバイだろと自制をかけました。危なかったぞ、俺。 ふぅ、あと1歩でストー…

河川敷

今日はオフで、俺は彼女と河川敷に来ています。どうして河川敷なのかって? お菓子持ってピクニックだよ。いい大人だけどな! ご飯は家で済ませて、まだ寒い2月、昼間の暖かいうちにと二人で歩いて河川敷まで。 もちろん手は繋ぎましたとも。 「今日節分だか…

こじらせ

まただ。またあの夢を見てしまった。 おはようございます 星野源です。 現在時刻は朝5時半。空が明るくなってきています。良くない目覚めだ。 曲作りがなかなか進まず ものづくり地獄に落ちている真っ只中、歌詞を考えながらそのまま床で眠ってしまったらし…