#星野源ください

夢の中へ連れていく

同級生

 

おなかがいたい。ものすごく痛い。

授業中の、しかも終わるか終わらないか微妙なタイミングで突然暴れ出すのをやめてくれないか、俺の腹よ。

 

先生に「トイレ行っていいですか」って言ったら確実に「もう少し我慢できませんか、星野くん」って言われるんだろうなあ。そう言われてしまうと何だか恥ずかしくなるから嫌だ。

 

あああいたい。いたい、今回のはかなりいたい。あれか、これ、俺にも生理というやつがきたのか。生理痛ってめちゃくちゃ痛いらしいじゃないか。

 

待てよ、俺が痛い場所子宮じゃないわ。そもそも男に子宮はない。ついてるモノはついてる。俺は男だ。

 

ふざけてみたものの全然痛みを誤魔化せない。唯一の救いは一番後ろの席で少しうずくまってもバレにくいことだ。

 

前の席には気になる子がいる。笑顔が眩しくてスカートが短すぎない女の子。彼女が立ち座りするととってもいい匂いがするんです。

 

「星野くん」

 

なるべくバカなことを考えて痛みを忘れようと机に突っ伏していたら、その女の子に話しかけられた。びっくりしすぎてキョドってしまった。ダサい、ダサいよ俺。

 

「星野くん、体調悪いの?」

・・・うん、いまめっちゃおなかいたい。

「冷えたのかな。私カイロ持ってるからあげる!」

わるいよ、もうすぐ授業終わるし大丈夫。

「いいからあっためてて!」

 

男前だ。おとなしい子だと思っていたが、それだけではなかったようだ。

俺さっき気になる子って言ったけど訂正するね。前の席にいるのは、好きな子です。

 

おなか痛いの飛んでいっちゃったけど、嬉しいからカイロはもらっておこう。

 

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