#星野源ください

夢の中へ連れていく

一目惚れの片想い

 

講義でよく近くに座るあの子に、俺は一目惚れをした。生まれて初めての一目惚れよ。

 

好きになって、目で追いかけるようになって、ついでに本当に追いかけるようになりかけて、それはヤバイだろと自制をかけました。危なかったぞ、俺。

ふぅ、あと1歩でストーカーになって通報されるところだったぜ。

 

あの子はノートを取るときに片方の髪を耳に掛ける。指先が綺麗でいつも見入ってしまう。

目が合わないようにするので必死だ。

 

あの子には友達がたくさんいる。一人行動が多いなって思ってたけど、行く先々でいろんな人が彼女に笑顔で挨拶している。

 

食後には必ずコーヒーを飲むよね。でも苦手なのか一口目はいつも顔をしかめてる。

 

あと本屋でバイトをしてることも最近知った。マンガも読んだりするのだろうか。店に行く勇気を、あいにく俺はまだ持っていない。

 

他にもいっぱい知ったことはある。普段使いしてるカバンは三種類なこととか、スマートフォンのケースの色だとか、犬よりも猫よりも鳥が好きなこととか、いっぱい。

 

ああ、でも、ひとつだけ、一つだけ知りたくなかったなあってこともあったなあ。

 

あの子は誰かと、恋をしている。

 

くせなんか、知るんじゃなかった。恋をしている彼女に惹かれていくばっかりだ。

 

いつか絶対、俺の近くで笑わせてみせる。男・星野決めました。今日からあの子にアプローチを始めます。