#星野源ください

夢の中へ連れていく

喧嘩2

 

喧嘩してから3日目。気まずい雰囲気は続いたままで、正直なところ面倒だし早くいつもみたいに喋りたい。

 

お互いが距離を置いてるなら、どっちかが近付くしかないじゃない。

いつもはあなたから言われる「ごめんね」を俺から言ってみようかしら。

 

とはいえ、メールで言うか電話で言うか直接言うか、まずはそこから決めなくちゃいけない。

 

「星野さん、もうそろそろスタジオつきますよ」

ああ、もう着くんですか。

「考え事ですか。眉間にシワが寄ってますよ」

ちょっと仲直りの方法を考えてまして。

「いい大人が喧嘩ですか」

はは、ええまあ。

 

うるせぇー! 大人だって喧嘩しますー!

 

「星野さん、仲直りは頑張らないとできませんからね」

 

頑張らないとできない。確かにそうだ。いつも通りに過ごしていたって相手との距離は遠いままで、何かアクションを起こさないと変化だって起きない。

 

その頑張りをいつも彼女がしてくれていた。

不機嫌な俺に「ごめんね」の四文字を送信するのにどれだけ画面と格闘したんだろう。

 

楽屋に着いたら録音メッセージで送ろう。謝ってるスタンプもつけて、ごめんねって送ろう。

 

あなたはきっと「ばかじゃないの」って返事をくれるから。