#星野源ください

夢の中へ連れていく

あの期間

 

疲れている。俺ではなく、彼女が。

 

帰ってきた時には笑顔で「おかえり」を言ってくれるし、ご飯もきちんと美味しいのを作ってくれているが、時折表情が曇る。

 

「なんかあった?」

「なあに、突然。別になんもないよ」

 

なんもない なんてそんなはずがないじゃないか。

俺がなかなか家に帰って来ないから? 休みがなくて二人で遊びに行けてないから?

 

もしかしてこの生活にも不満だらけだったりするんだろうか。

同棲だって、恋人的触れ合いがなければ彼女のしていることは家政婦さんがやるようなこととなんら変わりのないことだ。

不満だって、さらにいえばストレスだって溜まっているのかもしれない。

 

俺あなたから別れ切り出されたらしばらく立ち直れないわよ。

 

「ちょっとこっちに来てください」

「源さんどうしたの」

 

気付いたら即行動。嫌なことが起きる前に対処できることはしておこう。

 

「最近元気ないみたいだけど、何かあるなら源さんに相談してごらんなさい」

「あー・・・」

 

「隠しきれなかったかあ」と彼女が呟く。やはり何かあるらしい。

 

「あのね源さん」

 

改まったようにして彼女が口を開く。いつまでもあなたの家政婦さんでいるのはつらいから別れてほしい なんて言われたらどうしよう。

 

「今おんなのこなの。生理中なの」

「えっ!」

「も〜、恥ずかしいんだから言わせないでよ」

「そっか、そういうことか。ふは」

 

彼氏は恋人のその周期を覚えておくべきなのかもしれない。

 

勝手な不安と心配に思わずわらってしまった。

とりあえず彼女に温まるものをあげることにしよう。

 

あーあ、しばらくセックスはお預けかあ!

 

 

 

 

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