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#星野源ください

夢の中へ連れていく

もしもの話

 

「もし明日ミサイルが落ちてきて死ぬなら、今から何する?」

「おまえとせっくす」

 

丁度スマートフォンで動画を見ていたところに彼女からメッセージが入ったので、勢いに任せて返信した。

 

もし明日地球が滅亡するなら なんて、ありえないだろって言って笑いが出る質問だったのに。もし明日ミサイルが落ちてきて死ぬなら は、ありえなくもない質問になってしまっている。

 

そんなことを心配するくらいなら、来ないかもしれないけど来ると信じて疑わない明日を想像する方がよっぽど有意義だろう。

 

でも本当に、明日が最後の一日なら。

 

俺はきっと真っ直ぐ彼女の元へ走って、会話なんてする間もなく服を脱がせて、くっついて離れなくなるんじゃないか って思うほど抱きしめて、それから繋がったまま終わりを迎えられたら一番いい最後だと思えるかもしれない。

 

最後の晩餐は彼女の作る少し味の濃い野菜炒めが食べたいし、それを食べた後はセックスしたい。

目を瞑る前に最後に見るのは彼女の目がいいし、セックスもしたい。

 

こんなことばかり考えていると本当に明日ミサイルが落ちてきてしまうような気がして、彼女に会いたくなった。

 

日付も変わるけど、そんなの構わず会いに行こう。そして身体を交わそう。

 

きっと明日も明後日も、1年も何10年もずっと生きていける。

ミサイルなんて落ちてこないまま、地球だって滅亡しないまま、君の隣で人生の最後を迎えられたら俺はそれでいいのだ。

 

でも今は、とにかく会いたい。