#星野源ください

夢の中へ連れていく

パキッとアイス

 

暑い。なんでこう毎日毎日暑いんだ!

 

お風呂に入ってもすぐに汗をかくので寝る前にもう一度シャワーを浴びようかと思うくらいだ。浴びないけど。

 

「おげんさん」

 

風呂上がり、扇風機の前で口を開けて涼んでいる俺に彼女が真剣な眼差しで声をかけてきた。なんだ、何が始まるんだ。

その真剣さに思わず扇風機のスイッチを切って正座をした。なんだ、何が始まるんだ。

 

「実はですね」

「なんでしょう」

「冷蔵庫の中にアイスを見つけてしまいました!」

「うわー!」

 

「・・・えっ、それだけ?」

「私はそれがとても食べたいので食べてもいいですか」

 

確かに冷蔵庫の中には俺が買って帰ったパキッと割って二人で半分こできるアイスがある。

そんな真面目な顔で聞くことだろうか。そんなところが可愛いのが俺の彼女です。

 

「しょうがない。いいでしょう!」

「ありがとうございます! じゃあ源さんパキッとやる役は譲ってあげます!」

「ふは、なにそれ」

 

 アイスを半分こ だなんて学生の頃もやらなかったのに、大人になってからするとは思わなかった。

いつの間にか暑さも忘れて、お腹をこわすこともなく眠りにつけた。夏の暑さもアイスもたまにはいいですね。

 

結局 寝る時に布団をかけずクーラーはガンガンでお腹を出して寝てしまったので、朝イチでトイレに駆け込むことになったのはまた別の話だ。